学長挨拶

野尻 俊明氏
流通経済大学 学長
野尻 俊明氏

皆様には、従前より多大のご支援をいただいておりますこと、心より御礼申し上げます。また校友会のご隆盛に敬意を表しますとともに、お慶びを申し上げます。

私は、本学に1969年4月に入学しましたので第5期生ということになります。思い返せば暗中模索の青春期に、このキャンパスで良き師、良き友、良き先輩、後輩の皆様に出会えたことが、私のその後の人生の全てを決したといっても過言でありません。母校に対して、謝恩の心を忘れずに責務を果たしていく所存ですので、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。

さて、1965年4月に240余名の新入生を迎え経済の単科大学としてスタートした本学も、現在では5学部9学科、5大学院研究科を有する中規模総合大学に発展することができました。この間、1985年4月には付属柏高等学校を開設、また2004年4月には新松戸キャンパスを開設するなど、着々と基盤の整備を推し進めています。今後とも、社会の変化を意識しながら自立した人格を有する若者の育成に力を注いでまいります。

ところで、皆様ご承知の通りわが国の大学とりわけ私立大学は少子化等の影響もあり、巷間「2018年問題」などといわれる苦難に直面しております。このことは本学とて、例外ではありません。しかしながら、先輩諸兄が50年間積み上げ、培った「地味ながらも堅実」という学風を継承、発展させ、教職員が一丸となって本学の新たな時代を作り上げていきたいと思っております。

本学ではIT時代にふさわしい教育環境の整備に努めておりますが、同時に学生と教員の間で心が通い合う教育も決して忘れてはおりません。伝統の「少人数ゼミ」を中核に、ひとりひとりの学生を丁寧に、大切に育てるという教育の基本をもう一度確認して次代を担う若者を育ててまいります。

母校流通経済大学は、すでに次の50年に向けていくつかの新たな取り組みをスタートさせています。今後とも、皆様のご理解とご助力が是非とも必要となりますので、いっそうのお力添えをお願いいたします。

2017年4月